
複数拠点の異なるリスクを約款毎に包括化
国内外を問わず複数事業所のリスクを包括的に保険化する場合、リスクに対応する保険約款を正しく分類し、約款単位でプログラムを構築します。
海外事業所を包括するグローバルプログラムと呼ばれる保険を構築するには、各国で発行される現地証券(ローカルポリシー)の普通約款・特約などの文書を回収・整理し、付保条件や支払限度額の差異を確認したうえで、リスクマネジメントの方針に沿ったマスターポリシーを設計します。
当社は、これまで事業所主導で手配が進められてきた保険を、グローバルレベルで回収し、約款ごとに付保内容を分類し、保険プログラムを再構築した実績があります。マスターポリシーの約款は、当社オリジナルのものを使用しています。
プロジェクト案件の複雑なリスクアロケーション
事業主を中心として、機器・資材供給者や施工者などとの複数の契約が存在するプロジェクト案件においては、リスクの所在を明確にし、リスクオーナーが必要とする保険を適切に手配する必要があります。
プロジェクト案件に特化したオールリスク型の組立保険(EAR: Erection All Risks)や建設工事保険(CAR: Contractors All Risks)、操業開始遅延保険(DSU: Delay in Start-up)は、プロジェクトのリスクを包括的に補償するものの、機器メーカーや施工者の過失責任を排除する約款構成にはなっていません。一般的に、機器・資材メーカーが負うべきリスクは生産物賠償責任保険、施工者が負うべきリスクは専門職業賠償責任保険などで対応し、リスクオーナーが個別に保険付保することになりますが、契約上のリスクの所在に応じ、かつ不必要な二重保険とならないよう、適切な約款構成とすることが望まれます。